🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

白水Uブックス『台湾生まれ日本語育ち』

『来福の家』に続き、『台湾生まれ日本語育ち』もめでたく白水Uブックスに仲間入りしました。

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単行本、繁体字中国語版とつづき、AKI INOMATAさんによるチャーミングな東京やどかり×台北地図の表紙が、今回もとてもいとおしい🕊

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今回は、帯の文字を書かせてもらいました。クレヨンで、我住在日語。サインペンで、わたしは日本語に住んでいます。小学5年生頃から変わらないと評判?の温の筆跡にぜひご注目くださいませ🖍

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単行本刊行後に書いた3篇をⅥ章として加えた"増補版"。

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 Uブックスの佇まいが、つくづく好きです。本を書くひとになるのをちいさい頃から夢みてきましたが、ほかのどんな本でもなく、この本をどうにか書き終えられたという事実は、書く日々を重ねる今もわたしのおおきな支えになっています。この本を、歓迎してくださった方々から届けられた温かなことばも、その支えの一部です。

さぁ、まだまだここから…小説をたくさん書かなくちゃ。

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台湾生まれ日本語育ちとなのる作家が、日本語圏の"あたらしい"台湾人として書くことについて最もむきあったⅤ章「失われた母国語を求めて」冒頭文は、以下のページにて試し読みできます。Socratesに取り上げてもらえるなんて光栄🌱

温又柔 著『台湾生まれ 日本語育ち』|書籍を試読「Socrates」

https://socrates.media/2018/09/13/3130/

長篇小説「魯肉飯のさえずり」連載第4回め

9月号の「アンデル」届きました!

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わたしのおはなしの主人公のちいさな声、つづいてます。

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著名ブランドの高級な靴でも、自分の足にあわなければ、ただ痛いだけ…さっさと脱いじゃえばいい。 みたいなこと考えながら書いています。

🍚よろしくお願いします🍚

インターネットからの電子版での購読を推奨いたします。詳しくは

https://www.chuko.co.jp/andl.html

 

 

8・22 朝日新聞夕刊文化面で取り上げられました

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「語り手の生まれた場所、使う言語、性別、年齢を自分から変えたことで、筆致がのびのびしている」との評がうれしい。あと、一面に顔写真がのっててドキドキしました。

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個人的にありがたいなぁと嘆息したのは、台湾語の音や意味をめぐるややこしいルビをきっちり引用してくださっていること!たいへんだったと思います。この肌触りならぬ文触りを読者に面白がってもらえることが私は楽しいので、この"再現"がすごくうれしかったです。

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該当記事はウェブでも読めます📚

日本と台湾の間…見えているもの 温又柔さん、空港を舞台に短編集:

https://book.asahi.com/article/11765114

ちなみに今回、インタビュー記事を書いてくださった中村さんのお声がけで、昨年夏、読書面に書かせてもらったのが、このエッセイ。

私たちの闘い 自分で動く:4 「わたしの言葉」をつかむ|好書好日

https://book.asahi.com/article/11580947

…ここから一年経った今も、決意は揺るぎません。これからも、敬愛する朝鮮系ニホン語作家・李良枝が切り拓いた美しき獣道、あゆみ続けます。中村さん、次の"再会"も喜んでもらえますように!

✈︎飛吧!!出發。〈空港時光〉在日本發行✈︎

私は今年の1月から全12回の予定で毎月『聯合文學』にコラムを寄稿しています。

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『來福之家』の訳者・郭凡嘉さんの翻訳だから、安心❤︎

そんな凡嘉さんの翻訳で『真ん中の子どもたち』が台湾で刊行されたことを記念し、最新号には「〈真ん中の子どもたち〉の特権」と題したコラムを書きました。

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カロリン・エムケ『憎しみに抗って 不純なものへの賛歌』と、ロクサーヌ・ゲイ『バッド・フェミニスト』からの引用が、わたしのチューゴク語のなかに堂々とたたずんでいて、とてもうれしい!

凡嘉さんのおかげで、今年は台湾の、繁体字中国語の読者に、自分が、いま、考えていることを定期的に発信できることが改めてうれしい!

前号の『聯合文學』にさかのぼりますが、やはり敬愛する蔡雨杉さんによる記事にも勇気づけられました。

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そして、そして。今月号の「国際視野」欄では、こんな嬉しいことが。

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アヤちゃんこと、田家綾さんがわたしの最新刊『空港時光』を紹介してくださってます✈︎

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地図の日本列島にある「飛吧!!出發。〈空港時光〉在日本發行」の文字に、すっかり心くすぐられてます❤︎

そう、このアヤちゃんこそ、わたしやエイコさんを台湾案内してくれた「音の彼方へ」に登場するアヤちゃんだから、なおさら。

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凡嘉さん、雨杉さん、綾ちゃん…それから『我住在日語』の訳者である進さん。

わたしのニホン語を歓迎・応援し、チューゴク語の読者にむかって紹介してくれる仲間たちにあらためて感謝と敬愛を!

あ〜、我很想回台灣…!! 應該快要找理由😁

長篇小説「魯肉飯のさえずり」連載第3回め

今月も、小さな文芸誌"こと「アンデル」でました!

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「魯肉飯のさえずり」は、3回めです。作品の舞台である2004年頃の東京は、八角ナンプラーパクチーコチジャンですら、今ほど手に入れやすくなかったなぁ、などとなつかしく思い出しつつ。

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「妻であるよりも、娘でいられる両親の家のほうがずっと楽だ」。結婚して1年以上が経っても、夫・聖司に気をゆるしきれない自分をうしろめたく思う桃嘉。一方その頃、聖司は…?

🍚よろしくお願いします🍚

紙の冊子は数に限りがあるため、インターネットからの電子版での購読を推奨いたします。詳しくは→

中央公論新社
http://www.chuko.co.jp/andl.html

福音館書店『母の友』9月号にエッセイを寄せました🐢

先々月、先月に続き、「母の友」にエッセイを寄せました。亀がかわいい。亀すきだな。数のはなし、という特集がまたいい。算数にがてなわたしも、すごく面白かった!

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さて、わたしのは…。全家福、の字面が気に入ってます。ゼンカフク、でも、quanjiafu、でも読み方はご自由に。

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石川恭子さんのイラストがうれしい3か月でした。ふたりめの赤ちゃんを妊娠中のおかあさんたちに捧げたい一篇です。

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わたしの出番は、これでおしまい。次回からは、ミヤギフトシさん!

連載は終わったけど、"幼い子を持つおかあさん、おとうさん"だけでなく、"子どもにかかわるすべての人"のための、この雑誌をこれからも応援します。

未来のことを考えることは、子どものことを考えることと繋がっています。つまり、生きているかぎり、だれもが、"母たちの友"なのです。

だれの父母でもないからこその、すべての子どもたちにとってよりよきよのなかをつくることを、わたしは仲間たち--かれやかのじょに子どもがいてもいなくても--とこれからも考えたいのです…と、よい機会ですし、宣言しときましょうか✌︎

月刊AIRLINE 2018年9月号に取り上げられました✈︎

なんと!飛行機専門誌の月刊エアライン 2018年9月号の、「空港時光」が取り上げられました✈︎

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「こういうところで(書評が)出るのは素敵ですね!」と担当者さんからご連絡をもらって、あまりにうれしくて、掲載誌送ってくれるというのに待ちきれずに、自分で一冊買いました!

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なんだかもう、1ページ1ページ、素敵すぎて、うれしくてたまらない。あぁ、もう素敵。

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エトランゼたちの日々、というタイトルに、あぁまさにそうだ、と。「空港を行き交う人々が内包している高揚感、不安、心細さ、期待を疑似体験しながら、読者もまた、自らの空港の風景を追憶するに違いない」。飛行機専門誌ならではの、心踊る書評にたいへん勇気づけられました。いっしょにならんでる本もそれぞれ興味深い…!

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自分の作品が、飛行機専門誌でとりあつかわれる日がめぐってくるなんて。もうただの自慢。好きなことばかり書き続けてよかった。つくづく、わが本は、良い旅をしています✈︎

関係者各位に感謝をこめて。