スナウラ・テイラー著、今津有梨訳『荷を引く獣たち 動物の解放と障害者の解放』(洛北出版)の書評を書きました。
https://book.asahi.com/article/13864115
個人的な話になりますが、この1年半にわたって木村友祐さんと交わした往復書簡『私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ』(明石書店)をとおして、ヒトというイキモノとしてまっとうであるには、といったことや、持てる者が持たざる者を軽んじる不均衡な構造の矛盾について対話を重ねてきたのもあり、本書の「動物の解放と障害者の解放」という副題に目が吸い寄せられました(白状すれば、木村さんのおかげで、そういう自分で今いられることに、ホッとしています)。
内容はもちろん、本そのもののつくりもうつくしく、挿画やデザインが大変魅力的な本。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784903127309
こういういい本が、きちんとつくられていることに希望を感じます。
森崎和江「非所有の所有--性と階級覚え書」についての論文で一橋大学の修士号を取得し、その後、現在は韓国の延世大学で文化人類学を専攻中という、訳者である今津有梨さんの経歴も素敵です。
そして、洛北出版さんの本、次々、読みたくなります🌱