🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

「すばる8月号」に紀行文「国と国の際で--〈中国〉旅行ノート貴州編」を寄せました。

7/6発売「すばる8月号」に中国・貴州を旅した際の紀行文を寄せました。

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今年2月上旬、ミャオ!という件名のメールが届き、ミャオの響きに心惹かれてはじまった中国・貴州省への旅。「日本に住む台湾人」として「中国」を旅しながら、身分証や言語のことなど思いをめぐらせました。私はつくづくそういうことばかり考えてしまいます。もはや、業のようなものなのでしょう。

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いまふりかえると、ミャオやトン族のひとびとの歌声や、清々しい山の空気や、土の匂いなどばかり思い出します。ほんとうに特別な旅でした。ミャオと言って私をこの旅に誘ってくださった管啓次郎さんの「貴州二十四葉」とともに、ぜひ楽しんでくださいね。

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↑こちらは、私たちを貴州に導いてくださったデザイナー・新居幸治さんが、ミャオの藍染(豚の血を織り込んだもの)の布を素材につくっためっちゃカッコいいレインコート!新居さん、すばらしい旅のきっかけを謝謝。

今回の紀行文を掲載させてもらった「すばる」編集長のHさん、編集部のKさんがこの旅に同行してくださったのも、私にはとてもしあわせなことでした。旅先では、それぞれオシゴトふっとんでひたすらワイワイはしゃいでいたのですが!うーん、楽しかった!

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ちなみに、管啓次郎さんとのW紀行文、第1弾は2012年の台湾でした。その後、管さんの「蘭嶼 アリバンバンの島」は、『ハワイ、蘭嶼 旅の手帖』(左右社)という詩集のようにうつくしい本に収録されました。そして私の「音の彼方へ」も『空港時光』(河出書房新社)に収録されたばかり。

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どちらも、旅先で読むのにぴったりの軽さとおおきさの本です。ぜひこの夏の旅路の友だちに⚓︎