『魯肉飯のさえずり』、できました。ロバプンノサエズリ、と読みます。
https://www.chuko.co.jp/tanko/2020/08/005327.html
カタコトの日本語に台湾のことばをたっぷり織りまぜたママ語を話すオカアサンの気持ちをめいいっぱい想像したくて、書くことを決意した小説。やっとのことで、書けました。実の母親にはあまり読ませたくない、でも、このくにで暮らすたくさんのママやオカアサンたちに心から捧げたい、私の初めての長篇小説。
装幀家の鈴木久美さんがこの小説にぴったりと仰ってくださった少女の絵は、日本画家・山本真澄さんによる「風の香」という一枚です。聞き耳頭巾にも見えるうつくしい鳥のもようが施された布をかぶる少女のまなざしに私も一目惚れしました。扉ページでタイトルを囲む鳥と花たちがとても愛おしい…
主人公・桃嘉が心の声をとり戻すまでの道のりをいっしょに生きた担当者さんが「ことばを超えて届くのは、愛しいさえずり」と、この小説を表現してくださいました。
幸せに"ふつう"はない。
発売日まで、あと少しでどきどきしています…親愛なるあなたのもとにも、このものがたりが届くように祈ってます🕊
https://twitter.com/chuko_bungei/status/1291663719299035138?s=21