🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

書評⑥ 日本語で奏でるマヤの言い伝え

ホルヘ・ミゲル・ココム・ペッチ著、吉田栄人訳『言葉の守り人』(国書刊行会)の書評を書きました。魅惑のマヤ文学を論じるのに、西江雅之著『ピジンクレオル諸語の世界』(白水社)にある、翻訳をめぐる卓越な表現を引用できたことが、このうえなく嬉しかった!2冊とも帯の一文いちぶんから、すでにもう痺れます。

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https://book.asahi.com/article/13595574

「新しいマヤの文学」として『言葉の守り人』に先立って刊行されたソル・ケー・モオ『女であるだけで』もとてもよいです。書物は、未知なる世界への入り口。言葉は、書物の海を冒険するコンパス🚢