🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

✏️「日本語の住人として」続きます

この春で3年目を迎える「日本語の住人として」。斎藤幸平さん「分岐点、その先へ」と交代で毎月第一日曜日掲載のコラム。2024年度も隔月に一度どうぞよろしくお願いいたします!

mainichi.jp

4月の最初の日曜日なので、「書くことって、面白い」と興奮した”始まり”の日々について✏️

眼鏡持参で新たに撮影してもらった近影。アラレちゃんみたいで好きだなあと思っていたら、なんと、同じ誌面に鳥嶋和彦さんのインタビューが載っていて、リアル・アラレちゃんと”共演”! 1983年に来日したばかりの頃、3歳だった私はアラレちゃん音頭が大好きで母と一緒に流れてくるたびウキウキしたのをよく覚えています。そのあともちろん、ドラゴンボールも夢中で見ました。鳥山明がもうこの世にいないなんてすごくさみしいけれど、この幸福な偶然が個人的にすごく嬉しかった新年度の始まりでした。

一年、また一年と日本で暮らす月日が重なるたび、私は”純ジャパ”ではないらしいので、きっと”新ジャパ”なんだろうなあと確信を深めています。こういう”日本人”もいるんだよ。日本語の住人の一人として、今年もそんなことばかり書き続けます。悪いわね、ありがとね、これからもよろしくね、何しろこれが燃える私の生きる道🍎

✏️エッセイ「美しく、あいまいで、雑多な日本の〈私〉たち」

2023年秋に開催された「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」の公式パンフレット全文が、ウェブ上で読めるようになっています。

https://kyoto-ex.jp/wp-content/themes/kyotoexperiment/assets/files/Kyoto_Experiment_2023_Magazine.pdf

わたしが書かせてもらったエッセイ「美しく、あいまいで、雑多な日本の〈私〉たち」も載ってます。英語翻訳付き。個人的に、昔から敬愛する今福龍太さんとの”共演”がすごく嬉しかった!中西裕二さん初め、他にも素敵なテキストがたくさん。KYOTO EXPERIMENTに参加されなかった方々も、ぜひご注目くださいませ。

✏️リレーコラム「たしなみ」最終回を迎えました。

読売新聞夕刊のリレーコラム「たしなみ」。去る3月13日(水)、最終回を迎えました。

毎月、心を弾ませたmaegamimamiさんのイラスト。最後の1枚もとっても素敵。

何かに囚われて、ひしゃげてしまった自分の心を、元通りにしたくて、私は書く。書くという行為に没頭できる時間を、保ち続けられるのなら、私は必ず私の心を守れる。今までがそうだったように、きっとこれからも!

 

🎙3・16(土)13時〜@今野書店「トークイベント 上川多実×温又柔〈寝てた〉ことなんてなかった、私たちの半生」

上川多実さんの自伝エッセイ『〈寝た子〉なんているの?——見えづらい部落差別と私の日常』刊行記念トークイベント、いよいよ今週末。東京は西荻窪のとてもとても素敵な本屋さん、今野書店にて。

あいかわらず私は、私が私自身を最良の状態に保つためには、

1、幸せなふりをしない、2、不幸なふりをしない、3、正直に自分と向き合う

という3つが、とてつもなく大切だなと思う。他者の欲望のために、私が私自身を撓めることがないように。今の私は、自分が自分らしくいられると同時に、そんなふうにいられている自分と一緒にいるほかの人たち一人ひとりもまた、何ら無理なく、その人らしくいられているという状況を理想としている……と、こんな話が、上川さんともできたらなと思っています。私たちの解放日誌。重要なのは、熱と敬意と言葉。ぜひともお付き合いくださいませ。イベント(オンライン配信、アーカイブどちらもあります)のお申し込みはこちらから↓

https://peatix.com/event/3856315?fbclid=IwAR29CVQ3Z2YfbqtzRmaDyhrPBtlSzvGHQugqKeMEV7kiLA_--ZkENZD38Gc



✏️リレーコラム「たしなみ」が掲載されました。

2月14日(水)の読売新聞夕刊。リレーコラム「たしなみ」は私の番でした🩰 いろいろな瞬間に支えられながら、私は書いている。今までずっと、これからもきっと。

私のことを一切知らない、圧倒的多数の人々が生きているこの世界の、途方もない大きさや豊かな豊穣さを愛したい・・・この連載を私が担当するのも次回(3・6)で最後です。maegamimamiさんとの”お別れ”がさみしい。皆様、私たちの”共演”を、あと一回、楽しみにしていてくださいね💘

近況報告では、4!年ぶりに再会した恩師について。楽しい宴だったなあ。

 

✏️「日本語のなかの何処かへ」最終回を迎えました。

昨年3月に全12回の予定でスタートしたエッセイ「日本語のなかの何処かへ」。現在発売中『世界2024年2月号』に、無事、最終回が掲載されました。

毎月、趙文欣さんが描き下ろしてくださるイラストに勇気づけられた1年間でした。趙文欣さん、この場を借りて改めて心からの感謝と敬意を💐

「日本語のなかの何処かへ」と題して、書き始めたこのエッセイ。回を重ねながら、グロリア・アンサルドゥーアや李良枝に触発されながら、「国語」の呪縛から懸命に逃れて、たった一つの私のものではない「日本語」との新しい関係を模索していた約20年前の頃の、今よりもはるかに不安定で、危なっかしい自分が、いつも身近にいる気がしました。私は、この時期のことを書けば書くほど、記憶が更新され、まだ書き得ていない領域の気配を感じずにいられないようなのです。未知の私との再会を重ねるこの行為が、単なるノスタルジックな追想、単なる自己模倣の縮小再生産に陥ってませんように、と願うばかり。1年に亘ってお読みくださった皆々様、ほんとうにありがとうございました。次は、長篇小説を書きます。日の目を見るまで何年かかるかわかりませんが、そっと、忘れた頃にはきっと。どうか楽しみにしていてくださいね🌱

🐢✖️🥟斎藤真理子さんとの対談「韓国文学と日本語文学のあいだで——〈さえずり〉に耳をすませる」

昨年9月18日にUNITÉで開催された斎藤真理子さんとの対談「韓国文学と日本語文学のあいだで——〈さえずり〉に耳をすませる」が「すばる2024年3月号」に採録されました。掲載に際してご協力くださったUNITÉさま、改めてお礼を申し上げます。

記事の構成は”こヴィ”こと小林英治さんがご担当くださいました。

ここ数年来ずっと、斎藤真理子さんの翻訳なさる小説に心震わされてばかりなので、斎藤さんとお話しする機会を授かって、とっても嬉しかったです🐢

餃子とカメをめぐる、あれこれ・・・ぜひとも、ご注目くださいませ!🐢✖️🥟

祝・文庫化🐢💐