🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

書評④「人間中心の先入観をときほぐす」

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エヴァ・メイヤー著、安部恵子訳『言葉を使う動物たち」(柏書房)の書評を書きました。

https://book.asahi.com/article/13472268

言葉を使う動物たち? この魅惑的なタイトルにほんのわずかでも心惹かれたならぜひとも一読をおすすめいたします!おそらく予想以上の知見が獲得できます。

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荒木みなみさんによる各章扉のイラストが大変キュートです♡

『空港時光』「出発」「日本人のようなもの」「あの子は特別」が韓国語に翻訳されました

정말기쁩니다😊

『空港時光』「出発」「日本人のようなもの」「あの子は特別」の3篇が韓国語に翻訳されました。

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ニホン語で書くタイワン人として、育った国である日本とうまれた国である台湾の間を揺れながら、東アジアの近現代史をよく考えます。特に、この『空港時光』の次に発表した「君の代と国々の歌」では、東アジアの百年を背景にほんの少しだけ作中人物たちに韓国語で喋ってもらったのもあり…

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宗主国の国語をしゃべっていたお祖父ちゃんたちの孫として、アジアの作家として、さらにニホン語を追究したいと感じてました。

そんな自分の小説が、いま、韓国語訳されたことがとてもしあわせです。わたしの小説を必要としてくれる韓国語読者がいますようにと祈りつつ、そのひとのもとにこのテキストが届くことをわくわくと楽しみにしています✈️

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何よりも嬉しく頼もしいのは、チューゴク語とタイワン語まじりのわたしのややこしいニホン語を翻訳てくださったのが、すんみさんであるということ!

すんみさんが小山内園子さんと翻訳(こちらは韓国語→日本語)なさったイ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(タバブックス)はわたしのバイブル🌈なので、ほんとにほんとにうれしい。

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韓国語読める方はぜひご注目くださいませ!
잘 부탁합니다😚

小声で。惜しむらくは、わたしの韓国語がまるで成長してないってこと…ここのところ毎晩、「愛の不時着」に夢中なのに…韓流ドラマも小説もおもしろすぎるでしょ…♡

書評③「のび太は悩みつつ人の幸せ願う」

杉田俊介著、『ドラえもん論 ラジカルな「弱さ」の思想』(ele-king books)の書評を書きました。

https://book.asahi.com/article/13414389

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どうして自分はこんなにもドラえもんや藤子・F・不二雄作品に心惹かれるのか、その"秘密"がやさしくひもとかれる、F先生への敬愛に満ちた「ドラえもん論」。

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藤子・F・不二雄ワールドが大好きなひとたちと分かち合いたい一冊です。

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小声で。この書評を書くのをいいことに、ドラえもんだらけのホンワカパッパな数日を過ごしました。しあわせ〜。

「描くぼくが楽しみ、

読んでくれる人も楽しむ、

そんな漫画がずっと

ぼくの理想なんだ」(藤子・F・不二雄)

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オマケ♡

2020/05/30の朝日新聞朝刊には、朗読×演奏ユニットpontoの仲間である小島ケイタニーラブさんのインタビューも!

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この素敵な偶然に関係者一同ホンワカパッパ♡してました。QRコード付きの素敵な本『こちら苦手レスキュー、Q Q Q』にもご注目あれ!

https://www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b498408.html

 

 

 

書評② 「よく生きるための秘訣を学ぶ」

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メーガン・C.ヘイズ、イェレナ・ブリクセンコヴァ著、田沢恭子訳『幸せに気づく世界のことば』(フィルムアート社)の短い書評を書きました。

https://book.asahi.com/article/13376932

フィルムアート社のサイトで、(なかなか贅沢な)試し読みができます🌷

http://filmart.co.jp/books/novel/happiness_passport/

日本にも、日本語以外のことばが溢れている。未知のよろこびに心を開く勇気を養うこと、そこからよりよく生きる秘訣を学ぶためにも、創元社の『翻訳できない世界のことば』シリーズとおなじく、とてもおすすめです。https://www.sogensha.co.jp/special/honyaku/

 

書評① 「この世界にもっと複雑な彩りを」

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カルメン・マリア・マチャド著、小澤英実、小澤身和子、岸本佐知子、松田青子訳『彼女の体とその他の断片』(etc.books)の書評を書きました。

https://book.asahi.com/article/13343414

……わたくしごとながら、わたくしにとっては、初めて本格的に取り組んだ書評となります。いま、この時代に、この国で、この言語で書く小説家として、この上ない本で、書評"デビュー"を果たせたことを、とてつもなく幸運かつ幸福に思っています。

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同じ紙面に、『同定の政治、転覆する声 アルゼンチンの「失踪者」と日系人』『文明史から見たトルコ革命 アタテュルクの知的形成』『憲法解釈権力』の書評が掲載されているのも頼もしかった!

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一面、折々のことばも滲みる。

今後も、月に一冊を目標に、この世界にもっと複雑な彩りを与えてくれる本たちと真摯にむきあってゆきます🌈

童心社「母のひろば」671号にエッセイ「カタコトのニホン語のオカアサンたちが幸せでいられる国」を寄せました

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https://www.doshinsha.co.jp/hahanohiroba/

童心社「母のひろば」671号にエッセイ「カタコトのニホン語のオカアサンたちが幸せでいられる国」を寄せました。

姪っ子のももちゃんと読んだ「ももんちゃんあそぼう」シリーズや、せなけいこさんの「ねないこだれだ」などを刊行する童心社の月刊誌「母のひろば」に、オカアサンらしくないオカアサンについて書かせてもらえて、すごくすごくうれしかった🌱

掲載誌を手にして、ささめやゆきさんのイラストが素敵でうっとりしてます。

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新型コロナウイルスの影響で、ままならぬ日々をお過ごしのオカアサン方も多いと想像します。お子さんをどんなにあいしてたって、ずーっと"正しい"態度を保てるわけではない。たぶんこれは最善や最良の状況ではない…という不安や不穏を抱えながら、それでもオカアサンやらなければならないだれもが、きちんと深呼吸する時間をいちにちの中に確保できますように。

カタコトのニホン語を喋るひとだけじゃなくて、はじめからずっと日本語を喋ってきひとたちもおなじだよね。オカアサンらしいオカアサンなんて、マボロシ。そんなの、蹴散らせ。オトウサンも、だよ。

デジタルプレス「ミャオ!ミャオ!ミャオ!』発売

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管啓次郎「貴州二十四葉」、温又柔「国と国の際で──「中国」旅行ノート 貴州編」の2編からなる「デュアル旅行記」が、このたびデジタルリトルプレス化しました📚本屋B&Bのオンラインストアで購入できます。

詳しくは→https://bookandbeer.theshop.jp/items/28147797

なんといっても管啓次郎さんが撮影した表紙の女の子の笑顔がすばらしい。写真はもう一枚あってそれもすばらしいので、ぜひご購入して確かめてください!

2018年の旅の記録の初出は「すばる2018年8月号」です。

https://wenyuju.hatenablog.com/entry/2018/07/07/040455

単行本未収録のテキストがこんなかたちでよみがえるのはとても幸せ。デジタルプレスはスマホやパソコン画面で気軽に読めるのが特徴。こんなときこそ本を読もう、な日々の選択肢の一つに選んでいただければうれしいです。

デジタルプレス化にあたっては、「すばる」(集英社)関係者の方々、なによりも本屋B&Bの皆さま、大変たいへんお世話になりました。(簡体字、繁体字、ピンインまじりの、ややっこしい私のニホン語が、とってもきれいに仕上がってるのは、内沼晋太郎さんが手作業で調整したおかげ!内沼さんってば凄すぎる!感謝しかありません…!)

というわけで、ノー書店、ノー人生!

それにしても、旅や移動、国や国のあいだを行き来するのはもちろん、ご近所の本屋さんにぶらっと遊びに出かけた頃が遠い過去か遥か未来の出来事のようです。はやく、"あたりまえ"だと思っていた日々が、"みんな"のもとに帰ってきますように🌤

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↑目黒区鷹番2丁目にあるSUNNY BOY BOOKSにて。こちらのオンラインストアもおすすめです。ここでしか買えない私たちのCD BOOKもあるよ📚

https://sunnyboybooks.net/

本屋B&BさんやSUNNY BOY BOOKSさんなどお名前を挙げたらきりがなくなりそうですが、緊急事態宣言発令以降、休業せざるをえない、町の、とりわけ個人経営の本屋さんを心から応援します。もちろんチェーンでありながら各地で創意工夫をなさりながら本と読者を結びつけてる数々の本屋さんのことも📚