🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

🦋「日本語に住むということ」感謝&アーカイブ配信のお知らせ

朝寝坊がしたいはずの土曜日の朝。東京は三鷹本屋&珈琲「UNITÉ」で、小説家と画家と音楽家によるグーチョキパー✊✌️✋セッションが行われました。

日本語に住むということ、を、絵で描くとこんなふう🦋

『日本語に住みついて』の刊行を祝して、私たちの友だち・小島ケイタニーラブさんが歌ってくれたのは、「兩隻老虎(二匹の虎)」という童謡でした。

「祝宴」より

この歌のメロディーが、日本ではグーチョキパーの歌として知られているので、グーチョキパー✊✌️✋セッション。4月(春)から始まって、夏、秋、冬、再び3月(春)で最終回を迎えることになる『日本語に住みついて』の中で流れた時間を、グーとチョキとパーで作った蝶々(春)、カタツムリ(夏)、落ち葉(秋)、雪だるま(冬)、再び蝶々(春)とともに、歌で、声で、絵で、たどってみました。

「祝宴」より

きたしまさんが、あとでこっそり教えてくれました。「耳のところに紫陽花を添えてる女の子は、虎に耳がないことを、おかしいとはちっとも感じていないんです」。その話を聞いた私は、紫陽花色の瞳を持つ虎が女の子と一緒にいられることを幸福に感じているのだと確信します。ああ、また1枚、「宝物」が増えたなと涙ぐみながら。

会場で見守ってくださる方々の温かなまなざしのおかげで、のびやかに歌って、詠んで、描く音楽家と小説家と画家。

私が朗読したいと思っているテキストを事前に見てもらっただけで、これといった「リハーサル」もしないまま、いきなり本番を迎えたのですが、画家と音楽家の絵と音に彩られるような幸福の中で、小説家は朗読に没頭したのでした。舞台が、「UNITÉ」という素晴らしい空間だったのもあるのでしょう。

ここではない、どこか。今ではない、いつか。

書物は無数の扉。書物に囲まれての、画家と音楽家とのグーチョキパーセッション。ほかの誰でもなく、この私にとって、忘れ難い特別なひとときとなりました。このセッションに加え、きたしまさんと私の対談、ケイタニーさんによる「毛布の日」の歌、3人での鼎談部分も含む「記録」は、アーカイブで視聴できるそう! ご興味を抱いてくださりつつも、今日は忙しかったという方、もしももしもよかったら。

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それでは皆さま、どうか素敵な夢を。そして明日も良い1日を。