🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

✏️紀行エッセイ「わたし の/を/は 知らない場所」@「すばる10月号」

発売中の「すばる10月号」で、「旅」の特集が。わたしも、紀行エッセイ「わたし の/を/は 知らない場所」を寄せました。

ふだん、あまり遠くには出かけないわたしですが、今年は、KYOTO EXPERIMENTとTAIPEI PERFORMING ARTS CENTERが共催するリサーチプロジェクト「Cruising:《Traveling tongues》」の一員として、京都と台北に滞在する機会を得ました。

折しくも今年の春、「すばる」編集部から、「旅」にまつわる何かを書いて欲しいとご依頼があり、自分のメモだけのつもりだったあれこれをまとめて、この「紀行エッセイ」を書かせていただきました。我ながら「紀行文」と呼ぶには、名だたる観光地も登場しないし、変わったことも起きないし、美味しいものも全然出てこなくて、ぼんやりと昔のことやどこかのことやとにかく今ここにはない何か色々を考えながら歩いたり座ったり密かに興奮しているだけの内容なのですが、自分ではわりと気に入っています。目を通してくださった方々に少しでもお楽しみいただけたら幸いです🫶

この場を借りて、でぶしょうの中のでぶしょうなわたしをウキウキと誘い出し、とっても貴重な「旅」の機会を授けてくださったKYOTO EXPERIMENTのディレクターである川崎陽子さんをはじめ、超絶優秀なTAIPEI PERFORMING ARTS CENTERのスタッフの皆々様、パフォーミングアートの、パ、の字も知らず、京都でも台北でも緊張しっぱなしだったわたしを支えてくれた「cruising」の仲間たち——Ness Roqueさん、Jang-Chiさん、Ming-Chenさん——に心からの感謝を込めて。

紀行エッセイは京都篇でおしまいですが、台北篇も含むこのリサーチプロジェクトの”成果”として、「旅する舌」と題するつもりの「物語」を書き、メンバーたちにパフォーマンスの素材として活用してもらう予定。来年度の続報、ご期待くださいませ。