🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

福音館書店『母の友』8月号にエッセイを書きました。

先月号に続き、8月号にもエッセイを寄せました。おかあさんになったばかりの親友・Nちゃんに捧げる一篇。題して、「パオパオを待ちながら」。

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石川恭子さんの絵がやっぱり素敵。

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特集は、8月らしく「平和のためにできること」。

https://www.fujisan.co.jp/product/2059/?tt=opt&gclid=EAIaIQobChMImL-o5KyB3AIVyIRwCh09HAW6EAAYASAAEgIHO_D_BwE

大切なことがぎゅ〜っとつまった『母の友』8月号、ぜひぜひお手にとってくださいませ。

温のエッセイは、あと1回続きます。担当者・Fさんとのやりとりもたのしいうれしいお仕事!

6・27「旅立ちのよる」@下北沢B&B、ありがとうございます。

去る6・27、小島ケイタニーラブ『はるやすみのよる』×『空港時光』W刊行記念「旅立ちのよる」にお越しくださった皆々様、遅ればせながらありがとうございました。

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pontoと名付けた音楽家×小説家による音とことばの往復書簡からうまれる演奏×朗読のパフォーマンス。

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それは、ほかでもないわたし自身が書き続ける日々を重ねる中、ときおりおとずれる幸福な時間なのだと、あらためて感じ入った夜でした。

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あの日の夜、ツイッターでつぶやいたことを自分で忘れないためにここにも転載します。

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小島ケイタニーラブさんがうたう歌や、伊藤豊さんと奏でる音響に寄り添われながら自分の書いたニホン語を声にだすときはこのうえなく気持ちよくて、ふと朗読だからゆるされてるけど、作家としては気持ちよくなってるばかりでは衰退だよね、と今夜パフォーマンスの真っ最中に急に不安になった。

一方では、わたしはわたし、と謳うための声を腹の胸の心の底から出せている心良さに救われるような思いを抱きながら、もう一方では、わたしはわたし、と謳うことが目的になってはいけない、この状態を解放と感じるまでに追い込まれたその過程を小説としてもっときちんと書かなければ、と焦燥したのだ。

運よく、わたしはわたしにとっての最良の居場所を「文学」に見出した。文学と、ニホン語とを、よろめいてばかりいる自分の杖にすることができた。だからわたしは、恵まれたこのわたしのためだけではなく、むしろ、そうではなかった無数の、まだ迷子でいるわたしたちのために、書かなくてはならない。

そのことを、あらためて思い知った。がんばろう。螺旋階段のぼるみたいに、ときおりは歌と音で包んでくれるともだちとみんなの踊り場で気持ちよくなろう。そのために一歩一歩、自分の階段のぼろう。すてきなよる、決意のよる、なのです。

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あの日、わたしたちを、わたしを見守ってくださった皆々様に感謝をこめて。また会いましょう!

🌱当日のようすを写した朝岡英輔さんの写真を3枚追加しました🌱

はるやすみのよる、についてはコチラを。掛け値無しにすばらしいアルバムです!

はるやすみのよる | 小島ケイタニーラブ

http://www.keitaney.com/haruyasuminoyoru/

『空港時光』(河出書房新社)、もうすぐ発売!

6・25、新作短篇集『空港時光』(河出書房新社)が発売されます🛫

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羽田国際空港⇄台北松山空港(機内含む)を舞台とした10の短篇小説+紀行エッセイ「音の彼方へ」収録。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309026954/

空港のラウンジとか、ターミナル駅のカフェとか、ホテルのロビーとか、長距離バスの待合所とか…あ、浜松町から空港にむかうモノレールに揺られながらもいいな。いろんな種類の移動中に読んでもらいたい一冊となりました。こういう本をつくってもらえて、なんて幸せなんだろう。

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居場所がなくても文学はある。

 

伊藤比呂美さんの帯文が、突き刺さる突き刺さる…泣いちゃうよね

カバーをめくった本体がまた、すばらしくて…

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ん? この感じ、なにかに似てる? 

どうかどうかお楽しみに🛬

長篇小説「魯肉飯のさえずり」連載第1回め

"小さな文芸誌"こと「アンデル」(中央公論新社)の今月号より、"小さな作家"温又柔の連載小説がはじまります。

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タイトルは、『魯肉飯(ロバペン)のさえずり』。

第1章は、ふつうの女の子。

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 魯肉飯をはじめ、台湾ごはんがちょいちょい出てくる予定。

 おはなしの主人公は、わたしと同世代の女性、母と同年代の女性、祖母と同時代を生きた女性…とさかのぼっていって、また、わたしの生きているいま、に還ってくる予定。

 どうぞどうぞ見守ってくださいませ。

 長篇小説の連載は、はじめての試み。素敵な舞台を提供してくださる「アンデル」には、"物語を編んでいる"という意味と、「◯◯&Literature (◯◯と文学)の頭文字「&L」の音が隠れているとのこと🌱 松田青子さんの連載小説とならんでいるのも、ほこらしくてうれしくて🌱

中央公論新社
http://www.chuko.co.jp/andl.html

『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』で取り上げられました。

6月8日、ジャーナリスト・野嶋剛による新作ノンフィクション『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)が発売されます。

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私も「第2章 台湾で生まれ、日本語で書く」

で取り上げられました。("哥哥"こと東山彰良さんと!)

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「台湾生まれ 日本語育ち」「真ん中の子どもたち」をめぐる、野嶋剛さんならではの洞察と、鋭い切り口による"温又柔論"が読めます。

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  いうまでもなく、一冊丸々、読み応えあり!

「台湾にルーツをもち、日本で暮らす在日台湾人」こと「タイワニーズ」の営みと歴史を辿ることは、国とは何か? 国籍とは何か? と問うことそのもの。答えは決して一つではない。そんなはずがない。戦後日本の裏面史をも照らすノンフィクション!

 ぜひ、ぜひ、ご注目あれ。

 ちなみに「喧嘩上等娘」という魅惑的なキャッチフレーズ。わたしは喧嘩することなんかだいきらいなの。売られたら買うだけなの。

https://www.amazon.co.jp/タイワニーズ-故郷喪失者の物語-野嶋-剛/dp/4093897794

福音館書店『母の友』7月号にエッセイを書きました。

 もうじき発売される福音館書店『母の友』2018年7月号にエッセイを寄せました。f:id:wenyuju:20180531214421j:imagef:id:wenyuju:20180531214427j:image

 石川恭子さんが描いてくださった絵が素敵です。特に、頬杖つく少女のほうはエドワード・ヤン監督「光陰的故事」を連想せずにいられず、とても気に入ってます…!

 子どもにかかわるすべてのひとのための月刊誌「母の友」でエッセイを書かせてもらえてとてもうれしい。編集部のFさん、お声をかけてくださり謝謝! 同コーナーでは、来月、再来月と計3回、温による執筆が続きます🌻

http://www.fukuinkan.co.jp/maga/detail_haha/

こういうCDブックを作りました

『わたしたちの聲音』(SUNNY BOY BOOKS 、2017)

♪限定400部♪

ponto(温又柔×小島ケイタニーラブ+イトウユタカ)による初の作品集 『わたしたちの聲音 』(SUNNY BOY BOOKS)とは→
http://www.sunnyboybooks.jp/things/ponto-cdbooklet/