mainichi.jp
取材してくださった。塩田彩記者と話し合いながら、Twitterをやっていた約七年間の自分の感情の流れを直視できて本当によかったです。とても丁寧な取材に感謝いたします。またこの場を借りて、ツイートが’悪目立ち’するたび心乱してばかりいた私を、画面の向こうから励まして私を孤立させなかったフォロワーの皆々様にも改めて感謝を。
ところでTwitterやるのが辛くなった経緯を喋る私の経緯に関するこの記事に、炎上しやすいことばっかり書くからだろ、とか、表現者ならわかりやすく責任を語る責任があるのにTwitterのせいにするな、といったコメントが目につき、また辛くなってしまった。
ブロックすればいい、ブロックを覚えるべきだった、という声も。
だからやっぱりこんなことで辛いと感じる私は、やはりTwitter、さらにいえば、インターネットそれ自体が、全然向いていなかったんだな、とあらためて痛感しています。ただ、上の方の仰るように、作家として、あるいはTwitterをとおして名前をそこそこ知ってもらえてる立場として、わずかにでも「発言力」があるのであれば、それを生かさないのはもったいないし、むしろ、そうする責任が自分にはあると思っていました。でも、ある方が「温さんだけではない。海外にルーツをもつ方や、女性、いわゆるマイノリティが、安心して自由につかえない媒体のほうが問題。あなた個人が背負わなくていい」と励ましてくださって、ようやくやめる決意がつきました。私自身はやめるけれど、"それでもなお"、Twitterをとおして、これまで聞かれることのなかった小さな声をしっかり届けるために、あくまでも匿名で憎悪や悪意を垂れ流す人々の攻撃に平伏さず、発信されるべきことを発信し続ける方々を、心から敬服しつつ、支持します。
そして、もう平気なふりはしたくないので書いておきます。「台湾人」と明記してTwitterをつかってきた最大の苦痛は、こういう人たちに一方的に注目され、勝手に絶望され、じめっと厭味を書かれることでした。私がどれだけ言葉を尽くしても、こういう人たちとわかりあうことは毎回できませんでした。私のほうが、こうした人たちの境遇や、かれらが主張する「歴史観」への理解力が足りないのかと自分なりに精いっぱい努力したつもりでしたが、努力が報われたと感じたことは残念ながら一度もありません。そして、さっき、この方のツイートで、決意が定まりました。2021年中にアカウント@Wen Yuju削除します。
追伸。
最後までTwitterはこういう世界だった。
https://twitter.com/TexasBronco3/status/1471663117721796608?s=20