🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

🎙6・22(土)講演「わたしの移民のうた」from日本社会文学会春季大会

6・22(土)東京大学駒場キャンパスで行われる日本社会文学会2024年度春季大会「移民・難民をめぐる想像力――受容と排除のはざまで」にて、基調講演をつとめることになりました。

またもやこんな大役を仰せつかり、今からドキドキしますが、お声をかけてくださった村上克尚さん曰く、木村友祐さんとわたしの往復書簡『私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ』(明石書店、2020)にご注目くださって、わたしにお願いしたいと思ってくださったとのこと。

わたし自身、本が刊行されて数年を経ても、心が毛羽立つたびにそっと捲ってみるなど、何かと支えにしている大事なあの本が契機で、今、この国で書く一人のアジアにルーツのある小説家として、日本社会文学会という、ほかでもない特別な場でお話する機会をいただけたことを思うと、ただもう背筋が伸びる思いです(それにしても、この往復書簡、いずれどこかで文庫化してもらえたらいいのにな!)。

現役大学院生のお三方による午前中の研究発表もとっても楽しみです。午後からご一緒する予定の大畑凛さんの新刊『闘争のインターセクショナリティ 森崎和江と戦後思想史』(青土社、2024)には、のっけのはしがきから胸掴まれたし(今のところ、まだ、本全体を読了していない段階ですが)、安志那さんのご著書『帝国の文学とイデオロギー』(世織書房2016)もとても気になるし、ディスカッサント——この言葉、最近覚えました!——をご担当なさる高榮蘭さんのご著作で以前からずっと気になってはいたものの未読だった『「戦後」というイデオロギー: 歴史/記憶/文化』(藤原書店、2010)や、『検閲の帝国 文化の統制と再生産』(新曜社、2014)なども読んでおきたいなあ、などなど、知的好奇心を無謀に疼かせながらかなり欲張りになっている新入生の心地でいます。

今もむかしも、書くのはむろん、読むのがあいかわらずカメの速度のわたくし、6月22日まではたぶん今からあっっっというまだろうから、あんまり欲張りすぎず、たんたんと予習しよう・・・何より、自分の発表をどうにか水準に見合うものにできますように。このくにで育った、これがわたしの移民のうた。しっかりと、謳えますように。当日お目にかかれる方々お楽しみに!村上さんに繋げてくださった渡邊英理さんにも(いつも)感謝をこめて。