敬愛する方々が編集委員を努める「週刊金曜日」にて、いま、この国で、書く≒生きることをめぐって、話しました。取材というよりは、インタビュアーである植松青児さんとの深い対話の賜物のような記事だと思っています。
「モデル・マイノリティなんて本当はいない」というタイトルは、ニケシュ・シュクラ『よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語』(創元社)に触発されたもの。
もともと植松さんは、わたしが『よい移民』についてTwitterで呟くのを読み、いてもたってもいられなくなって、わたしと会って話を聞きたいと思ってくださったのでした。
https://twitter.com/wenyuju/status/1159371470797017088?s=21
植松さんのわたしへの取材依頼のメールは、それじたいが現代日本の移民たちとそれをうけいれる社会に対する批評性に満ちたコラムのようで、受け取ったときとても心揺さぶられました。
また、この取材がきっかけで、『よい移民』を翻訳なさった栢木清吾さんと知り合えたのも、私にとって最高に喜ばしい出来事でした。
わたしのインタビューという体裁ではありますが、実質、わたしたちの対話の痕跡ともいえる「モデル・マイノリティなんて本当は、いない」。ぜひともご覧くださいませ!
オマケ。
表紙の写真は、昨年10月25日、仲俣暁生さんがホストを務める連続トーク「21世紀に書かれた百年の名著を読む」第3回のゲストとして、ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』をめぐり語ってるところ。素敵な背景は、東京・荻窪の本屋Titleさんです。