🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

🦋「李良枝さん 没後30年の脚光」、インタビュー記事が掲載されました。

『李良枝セレクション』及び『永遠年軽』をめぐるインタビューを受けました。記者は読売新聞文化部の川村律文さんです。

ノーベル文学賞発表翌日の文化面に、私たちの記事がこんなに大きく取り上げられていて、嬉しい驚きでした。

在日2世として母国・韓国と母国語との葛藤を美しい文学に昇華してきた李良枝。彼女の存在があったからこそ、私もまた、この国で自分の言葉で小説を書くことに「希望」を感じてきました。

李良枝さんの実妹・李栄さんと。今年5月に編まれた『ことばの杖 李良枝エッセイ集』(新泉社)に収録の「姉・李良枝のこと」は本当に本当に特別で素敵な文章です。

李良枝に憧れて本格的に文学を志すようになった自分が、その没後30年、『李良枝セレクション』の編者としてインタビューを受け、また、刊行まもない『永遠年軽』の著者として自分の話をさせてもらえたことを思い合わせると、李良枝さんこそが私を”ここ”に導いてくれたのだな、と感じずにはいられません。そして、生き残った私は、ここからさらにもっと遠くへ行かなくてはならない。前に進むだけで精一杯。でも、行けるはずだ。「今からなのだ、と思う」。

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