🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

✏️「日本語のなかの何処かへ」第9回めが掲載されました。

発売中「世界12月号」(岩波書店)に、「日本語のなかの何処かへ」第9回めが掲載されました。

毎回、見事な呼応をしてくださる趙文欣さんのイラスト。今回は草陰に潜む。

思い出させる存在、というタイトルは、最近読んでいるジュンパ・ラヒリの新作『思い出すこと』にあやかってつけました。

 ここにしか、居られないのではない。ここにこそ、私は居たい。小説を一作、また一作と発表する機会を得るたびに、その思いが強くなってゆく。文化の「中心」が、私にはやはりあまり居心地がよくないらしいのだ。