🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

さよなら、2019年。親愛なる愛読者の皆様に感謝を込めて。

2019年は、憧れのよりみちパン!セシリーズで『「国語」から旅立って』(新曜社)を上梓し、10代向けのエッセイを書きたいという夢を最良の形で叶えることができました。たった今この瞬間もわたし、「日本人のふりをやめることで自分を取り戻したわたしという存在によって、「国語」に囚われることのない自分のニホン語を獲得してやる、と鼓舞される子どもが次々とあらわれてほしい」と祈ってます。

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また、平成から令和に改元される春、"文芸再起動"の文字が力強く頼もしい『文藝2019夏号』の「天皇・平成・文学」特集の一環として、1945年を境に昭和ではなくなったかつての"日本"を意識しながら書いた中篇小説「君の代と国々の歌」を発表できたことも、自分にとっては最良のタイミングで、とてもうれしかった。

(古谷田奈月さんの「神前酔狂宴」と同号掲載なのが誇らしい!)

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昨年に引き続き、あたらしい本や作品を刊行・発表するたび、大学や高校などで教鞭をとる方々をはじめ、各書店や図書館、ほかのさまざまな機関などにいらっしゃる方々が、わたしという書き手に注目し、積極的にご紹介くださる場面が増えつつあるのを感じます。自分はつくづく幸運な作家だなと思うばかり。おかげでわたしは、自分の本を、そこにあることばを、丸ごとではなくとも、むしろ断片的にでも、切実に必要としてくれるであろう"あの子"に宛てて書くことに安心して精一杯でいられます。

年の瀬という節目に、あらためて心から感謝をこめて💛

というわけで、2020年はモアベターよ@小森のオバちゃま。

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「魯肉飯のさえずり」現在、鋭意進行中!