🕊温聲提示🕊

温又柔が、こんなことします、や、こんなこと書きました、とお知らせするためのブログ。

神保町、東京堂書店3階に『永遠年軽』のコーナーが!

東京は神保町、東京堂書店。『永遠年軽』のコーナーができていました。ムラサキユリエさんが描いて下さった装画の、星空のような青い河を流れる「小舟」をあしらったポップに、涙がほろっとこぼれそうに。

先日、交通新聞社さんで作った色紙も早速❤︎

自著が大切に並べられているのにも感激しましたが、2020年4月〜2022年3月の間に私が書評を書かせてもらった数々の本がすぐお隣にもずらっと。どの一冊も、私の新たな心の支えとなった大切な本たちなので、ここに立っているだけでほくほくと力が湧く心地に。

私のとっておきの「愛読書」がずらりと…

私(と私の本)をこんなにも贔屓してくださるのは、文芸書担当のKさんに違いない!と思わず店内を見回したけれど、いらっしゃらない。書店員さんというのは1日中大忙しで、多忙な業務をこなす真っ最中、のこのこやってきた作家を「気遣わせる」のはしのびないな、とまずはこっそり写真だけ撮らせてもらいました(他のお客さんのお邪魔にならないように)。そしてこの日はずっと、自分の本が、ある一つの「現場」でこんなにも大切にされていることのありがたみを噛み締めていました。みなさま神保町に立ち寄ったら、ぜひとも『永遠年軽』のコーナー、探してみてくださいね。すぐお隣には『ハムネット』をはじめ海外発の素晴らしい小説がずらり。こんな「特等席」はない、とまたちょっと感極まるのです。

『ハムネット』と李良枝、イギル・ボラさんの著書が同じ場所に並んでて嬉しすぎる涙

思えば、最初の小説集『来福の家』をはじめ、本を一冊、また一冊とコツコツ上梓するたび、東京堂書店さんをはじめ、全国各地の本屋さんで、私の本を「特等席」に置いてくれて、いや、「特等席」ではなくても、たった一冊でも、私の本に居場所を与えてくれて、私の言葉をひょっとしたら必要としてくれる誰かが、私の本と出会う可能性を作ってくださる書店員さんたちには、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。直接存じ上げない方々ばかりですが、この場を借りて、皆々様に感謝を込めて。ふらりと立ち寄った本屋さんの棚で自著を見かけるたび、書いたからには読まれたい、という思いが、じんわりと報われます。もちろん、図書館でも。この感謝の気持ちはそのまま、より良い本を新たにまた書くぞ、という燃料になります。世の中の理不尽に平伏すものか、という怒りや反抗心だけでは、やっぱりくるしい。こんな喜びもあってこそ、怒りはちゃんと良質な燃料になってくれる。さあ、どんどん燃やします。ここからまた🔥