2022年1月6日発売「すばる2月号」に武田砂鉄さんとの対談「〈純粋な日本人男性〉のための社会を削り取れ」が掲載されました。
ちなみに、〈純粋な日本人男性〉は、私たちではなく、このお方の表現です。
日本社会におけるマチズモ（男性優位）の構図が、ありとあらゆる形で再生産されっぱなしのこの社会の『マチズモを削り取れ』。
「男、めっちゃ有利なのだ」から始まる武田さんの本は、〈純粋な日本人男性〉という立場からの異議申し立てとも言えます。〈純粋な日本人〉でも〈男性〉でもない私にはとっても頼もしい一冊なのです。同じく集英社が刊行する杉田俊介さんの『マジョリティ男性にとってまっとうさは何か ＃MeTooに加われない男たち』とともに、一人でも多くの男性に読んでほしい。
このままでいい、このままのほうが都合がいい、とはまるで思わない、思えない、思いたくない、思うものかと感じている〈純粋な日本人男性〉だって、いっぱいいる。少なくとも私の周りには。
それにしても、安易なわかりやすさに凭れ掛からずに大事なことを電光石火の如く発信しまくる武田さんの切れ味の鋭さにはつくづく頭が下がります。そういえばそんな武田さんが最初に私に注目してくれたのはこの件をめぐってのことでした。この記事によって’当事者’としてまさに救われる思いだったなと改めて。
